
企業の情シス(情報システム部門)は、社内で評価されにくい傾向があります。
情シスの貢献はほかの社員に見えづらく、経営層からの評価も低いと感じる人が多いのではないでしょうか?
今回は、情シスの評価が低い理由を解説し、評価されるための対策を紹介します。

なぜ情シスの評価は低い?
情シスの評価が低くなる理由は以下のとおりです。
他部署からは見えない業務が多く、業務内容がわかりにくい
売上に直接つながらない業務が多く、企業業績への貢献度が低いと思われる
情シスの人手不足や業務過多により、対応に漏れや遅れが生じることがある
業務に対して明確な評価基準が定まっておらず、定量的に評価するのが難しい
経営層が IT 知識に乏しく、情シスの業務の重要性を理解していない
上記のように情シスの業務は、社内の多くの部署と関わりがあるにもかかわらず、業務内容が見えづらいという難点があるのです。
情シスが適切に評価されるための 5 つの対策

情シスの評価が低くなる原因を踏まえ、ここでは情シスが適切に評価されるための対策を 5 つ紹介します。
1.対応漏れをなくす
対応漏れが発生すると、他部署や経営層からの信頼を失い、評価が下がる原因になります。情シスの評価を高めるには、業務量が多い状態でも対応漏れを極力なくすことが重要です。
対応漏れを防ぐには、担当者ごとの役割を明確にして優先度の高い業務から着手するなど、効率的な業務フローを構築するとよいでしょう。
定期的なミーティングで業務進捗を共有し、チーム全体で対応漏れを防ぐための取り組みを継続することも重要です。
2.事前に対応時間の目安を共有する
システムのメンテナンスやトラブル対応の際、完了までにかかる時間や工数を事前に共有することで、他部署からの信頼が高まります。
対応の見通しを伝えなければ、他部署も業務スケジュールを調整できないため、情シスに対して不満を持つことになります。
さらに、進捗状況について定期的に報告することも大切です。予定より遅延する場合には、迅速に情報を共有して不必要な混乱や誤解を招かないようにしましょう。
3.対応内容を報告する
情シスが社内で評価を上げるためには、迅速に対応するだけでなく、対応した内容やトラブル発生の原因、今後の予防策などの結果報告を行うことが必要です。
対応後の報告を怠ったり説明が不十分だったりすると、「情シスが何をしたのか分からない」と不信感を抱かれる原因になります。対応内容について詳しく情報共有し、経営層や他部署からの理解を得ることができれば、情シスの貢献度を明確に示すことができます。
また、定期的なレポートや問題解決時のフィードバックを行い、社内との密なコミュニケーションを図ることも重要です。
4.IT リテラシーの啓蒙を行う
社内全体の IT リテラシーを向上させることも、情シスの価値を理解してもらうために重要な対策です。
たとえば、パソコンや社内システム、業務ソフトウェアなどに関して、よくある質問については FAQ を作成しておくことで社員の利便性と IT リテラシーが向上します。
また、情シスの業務範囲を明確にして周知することで、不要な問い合わせを減らして本来の業務に集中できる環境を作ることも重要です。
IT リテラシーの向上は、社内全体の効率化にもつながり、情シスの貢献度がより評価されやすくなります。
5.アウトソーシングや一元管理ツールも検討して
情シスの人員不足や業務の煩雑さから、すべての対応を迅速に行うのが難しい場合があります。そのため、担当者が頑張って対応しても、その仕事量や難易度を理解してもらえず、結果的に情シスの評価を下げてしまうケースがほとんどです。
解決策として、アウトソーシングや一元管理ツールの導入が挙げられます。これにより情シスのリソース最適化や業務効率化につながり、対応の迅速化とミス・漏れの防止が実現でき、社内評価の改善にも期待できます。
社内コミュニケーションが情シスの評価につながる!

情シスが社内で高い評価を得るためには、日々の業務を丁寧に周知・説明しながら、他部署と積極的にコミュニケーションを図ることが重要です。
また、トラブル対応の迅速化や報告の徹底、IT リテラシーの向上を通じて信頼を築くことができます。
「情シスがいないと業務が回らない」と社内全体に理解してもらうことが理想的です。
情シスが評価を高めるためには、アウトソーシングや一元管理ツールの導入による業務効率化も有効です。
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