
Entra ID
Microsoft Entra ID(旧 Azure AD)は、Microsoft 365 のユーザー管理や各種アプリ・システムの認証を担うID管理サービスです。外部アプリとも連携し、企業のアクセス管理の中核を担います。しかし、設定ミスやログ管理の不足、アプリの管理不備などが原因で、セキュリティリスクにもなり得ます。そこで本ページでは、Entra ID に関する代表的な課題と、その解決策をご紹介します。
Solution
Microsoft Entra ID に関する
よくある課題と解決するソリューション
01

Entra ID の課題
設定ミスによる変更や削除の復元が難しい
ソリューション
Entra ID の設定を自動で保護し、迅速に復元する「Cloud Backup for Entra ID」
「誤操作で、設定が意図せず変更される」
組織変更時などに、管理者が誤って設定を変更し、ユーザーやグループ情報が大規模に書き換えられる。復旧に時間がかかるこ業務が滞る。
「削除したユーザーやグループを復元できない」
Entra ID のゴミ箱では93日を過ぎるとデータが完全に削除され、元の状態に戻せなくなる。
設定を自動バックアップし、復元可能な状態を維持
ユーザーやグループの設定内容を定期的にバックアップし、誤操作や削除が発生しても迅速に復元できます。
過去の設定と比較し、最適な状態へリストア
復元時に過去の設定と比較し、どの時点の状態に戻すべきかを正確に判断できます。
02


Entra ID の課題
監査ログの保存期間が短く、調査が難しい
ソリューション
監査ログを長期保存し、正確な調査を可能にする「Cloud Backup for Entra ID & Insights for Microsoft 365」
「不正アクセスの疑いがあっても、監査ログが不足している」
Entra ID の標準機能では、監査ログの保存期間が30日間しかなく、過去の不正アクセスを追跡しづらい。
「アクセス履歴を確認できず、リスクを特定できない」
長期間のアクセスログが保存されていないため、セキュリティインシデントの影響範囲を特定することが困難になっている。
監査ログを長期保存し、証跡管理を強化
監査ログを30日以上保持し、過去のアクセス履歴や設定変更を長期間追跡できるようにします。
ログ検索機能で、不正アクセスを迅速に特定
「誰がいつどこにサインインしたか」「誰がどの設定を変更したか」を即座に検索し、正確な監査が可能になります。
03

Entra ID の課題
エンタープライズアプリの管理が追いつかない
ソリューション
アプリ管理を強化し、セキュリティを向上させる「EnPower」
「ユーザーが作成したアプリを把握できない」
エンタープライズアプリが無秩序に作成・登録され、管理者が内容を把握できていない。
「リスクの高い設定のアプリが放置される」
高い権限を持つアプリや、有効期限切れの証明書が整理されず、セキュリティリスクが増大している。
監査や訴訟リスクに備え、長期間データを保管しておきたい
実際に保管期間が短いままでは、外部監査や法令要件を満たしきれず、トラブル時の証跡が追えない可能性がある。
リスクの高いアプリや設定を可視化・管理
高権限アプリや期限切れ証明書を検出し、不要なアクセスを制限することでリスクを低減します。
未使用のアプリを特定・整理
長期間使われていないアプリを特定し、適切に整理・削除することで、管理の手間を削減します。

専門家に相談する
データ移行やバックアップの最適化、セキュリティ強化、ガバナンス管理など、企業が直面するさまざまな Microsoft 365 の運用課題は、ぜひ AvePoint にご相談ください。お客様のご利用目的・予算に合わせて最適なご提案をいたします。
Case Study
支援事例
A社(製造業・従業員 5,000 名)
管理者の誤操作により、Entra ID 上のグループ設定が変更され、復元に時間がかかって業務が一時停止。手動管理の限界を感じていた。
導入効果
Cloud Backup for Entra ID を導入し、設定変更を自動バックアップ。変更前の状態へすぐにリストアできるようになり、ダウンタイムがゼロに。管理工数も大幅に削減された。
B省庁(官公庁・職員 3,000 名)
Copilot ライセンスの追加費用が大きく、経営と IT が衝突。法務は監査ログ整備を要求し、現場は「早く導入したい」と急かす。IT 部門は問い合わせ対応で忙殺されていた。
導入効果
Cense でライセンス全体を可視化し、過剰・重複を削減。Cloud Management でユーザー設定を自動化し、IT 部門の工数を 30% 削減。法務向けの監査ルールも作りやすくなり、各部門が合意して導入を進められた。
C社(IT企業・従業員 6,500 名)
エンタープライズアプリが乱立し、どれが高権限アプリか把握できていなかった。証明書切れのアプリも放置され、セキュリティ上のリスクが増大していた。
導入効果
EnPower を活用し、リスクのあるアプリを一括可視化。高権限・未使用アプリを整理し、統制の効いたアプリ運用が実現。セキュリティ監査にも対応しやすくなった。
Knowledge/ Column
お役立ち記事


AvePoint(アブポイント)とは
AvePoint は Microsoft 365 をはじめとしたクラウドサービスとデータ管理のための最先端のプラットフォームを提供し、クラウド運用の最適化と安全なコラボレーションを実現します。
900万人以上のクラウドユーザーが、生産性の向上、コンプライアンスの遵守、安全性の確保のために当社の総合的なソリューションを利用しています。
Strength
AvePoint の強み
01
企業のフェーズ・課題に合わせた最適な製品を提供
初期導入から運用まで、一貫して支える製品群
Microsoft 365 の導入時に求められるデータ移行、適切な設定、ガバナンスの確立を支援する製品を提供し、スムーズなスタートを実現します。
運用の定着と効率化を促進
部署ごとの利用のばらつきや属人的な管理を防ぐために、適切なルール適用や自動化を可能にする製品を提供し、全社的な運用最適化を支えます。
セキュリティ・データ保護まで包括的に対応
Microsoft 365 に関するセキュリティ、ガバナンス、業務効率化の課題に対し、豊富な製品群を組み合わせて解決し、長期的な利活用を支援します。
02
Microsoft 365 に特化した専門知識・ノウハウ
Microsoft 365 の各種サービスを熟知したプロフェッショナル集団
Teams、SharePoint、Exchange、OneDrive など、Microsoft 365 全体を深く理解し、連携を前提とした最適なソリューションを提案します。
幅広い運用シナリオに対応
DX推進、コスト削減、ワークスタイル変革など、目的に合わせて Microsoft 365 をどう活用すればいいかノウハウが豊富です。
豊富な事例とベストプラクティスの蓄積
Microsoft 365 の導入からガバナンス、移行、バックアップまで、数多くのプロジェクトを通じて得た知見を活用。「失敗しない運用」のための具体策を提示します。
03
豊富な導入実績と移行・運用事例
業種を問わず契約社数25,000社以上
金融、製造、医療、自治体など、幅広い企業・団体が AvePoint を選択。
国内外の大手企業への支援実績
三井住友信託銀行、NEC、OMRONなど国内有名企業に加え、NASA、Nestlé、Rolex、Bloombergなど海外の導入事例も多数。
600件以上の国内移行事例&累計325PB超のデータ保護
3,500社を超えるMSP(マネージドサービスプロバイダ)からも支持され、大規模・複雑な環境でも安心して運用できます。
04
Microsoft との強力なパートナーシップ
Microsoft Partner of the Yearを5回受賞
世界的に評価された技術力と実績があり、新機能やアプリへの対応スピードも早い。
セキュリティ・プライバシー面の認証を多数取得
Microsoft 以外の第三者機関からも評価を受けており、安全性を重視するエンタープライズや官公庁でも安心。
最新の Microsoft 365 拡張機能を継続的に提供
ガバナンス機能やデータ保護ツールのアップデートを迅速に行い、常に最新の環境でビジネスを支援します。
05
幅広いサポート体制と日本語対応
外資系ベンダーでは珍しい日本語サポート
導入時はもちろん、運用中のトラブルや問い合わせに国内スタッフが対応。
オンプレからクラウド、ハイブリッドまでカバー
行政・大手企業・SMBなど、多様な環境・要件に合わせたプランを提案します。
長期的な運用・拡張を支援
移行後のガバナンス強化や追加ライセンス調整など、企業の成長にあわせて柔軟にサポート。