監査・コンプライアンス対策のためのログ管理

サイバーセキュリティ対策や内部不正防止を徹底しても、インシデントの発生を完全に防ぐことはできません。そこで重要になるのが、監査のためのログ管理です。しかし、Microsoft 365 の標準機能ではログの保持期間が限られており、長期的な監査や迅速な調査が難しいケースも少なくありません。
本ページでは、理想的なログ管理のあり方と、AvePoint が提供する具体的なアプローチをご紹介します。

Ideal

Microsoft 365 のログ管理の理想

インシデントは予測できないため、監査や法規制、業界のセキュリティガイドラインに対応するには、一般的にログを1年以上の長期間にわたって保管し、必要なときに迅速に確認できる環境を整えることが重要です。以下のポイントが整えば、監査・コンプライアンス対策のための理想的なログ管理を実現できます。

  • 自社で実装すべき監査の水準(ログの保管期間など)を明確に定めている
  • 監査に必要な項目を特定し、ログを長期保管している
  • ログの保管業務が属人化されず、継続的に運用できている
  • いつでもログから必要な情報を素早く読み取ることができる

Hurdle

理想を阻む障壁

ログ管理の必要性は分かっていても、現場では以下のような問題で取り組みが進まないケースが多く見られます。

Microsoft 365 標準機能で十分だと思い込んでいる

標準機能で必要なログ管理ができていると認識し、追加の対策が不要だと考えてしまう。しかし、Microsoft Purview の監査ログは 180日(E3 ライセンス)、Microsoft Entra ID のログは 30日で自動削除される。定期的にエクスポート・保管をしていなければ、過去の監査ができず、インシデント発生時に調査が行き詰まってしまう。

ログ管理業務の煩雑さと属人性

日々のログ管理が特定の担当者に依存しており、運用が属人化している。Microsoft Purview と Microsoft Entra ID の管理画面が分かれているため、一元管理ができず、手作業の負担も大きい。

ログを素早く読み解くことができない

Microsoft 365 の監査ログは JSON 形式で記録され、英語表記のため直感的に理解しづらい。インシデント発生時に迅速な対応が求められるが、必要なデータを素早く読み解けず、調査が遅れてしまう。

Approach

障壁を乗り越えるための
AvePoint のアプローチ

これらの障壁を放置すると、インシデント発生時に適切な監査ができず、取引先やステークホルダーへの影響が拡大してしまいます。では、どのように克服すれば理想的な環境を実現できるのでしょうか。ここからは、AvePoint が提供できる具体的な支援ポイントをご紹介します。

監査ログの自動保存と長期保管

Microsoft 365 の監査ログを自動でエクスポートし、AvePoint のクラウドストレージに長期間保管できる仕組みを提供します。保管したログは1年以上の長期にわたって保持することができます。

ログの内容を自動整形⇨読み解きやすいログ管理の仕組みを提供

そのままでは読み解きづらい監査ログを、自動で解析・整形し、直感的に理解できる形式に変換します。これにより、「どのユーザーが、いつ、どのような操作を行ったのか」を素早く確認できるようになります。

リスクのある操作をリアルタイムで検知

通常とは異なるアクセスや操作をリアルタイムで検知し、自動アラートを発信します。例えば、短時間に大量のデータがダウンロードされた場合や、深夜に不審なアカウントがアクセスした場合など、リスクのあるアクティビティを即座に可視化し、管理者が素早く対応できるようにします。

アクセス権の変化を自動監視し、不適切な変更を通知

ユーザーのアクセス権が適切に管理されているかを自動で監視し、不適切な権限の設定変更があれば即座に通知します。例えば、意図せず機密ファイルの閲覧権限が広がった場合など、危険な状態を検知します。

専門家に相談する

データ移行やバックアップの最適化、セキュリティ強化、ガバナンス管理など、企業が直面するさまざまな Microsoft 365 の運用課題は、ぜひ AvePoint にご相談ください。お客様のご利用目的・予算に合わせて最適なご提案をいたします。

Solution

ログ管理のためのAvePointソリューション

以下のソリューション群を活用すれば、誤操作やサイバー攻撃からの復旧だけでなく、長期保管や運用負荷の軽減など、幅広いデータ保護ニーズに対応可能です。クラウドならではの柔軟性を活かし、企業や・組織が安心して Microsoft 365 を使える仕組みを整えられます。

Case Study

支援事例

A社(製造業・従業員 1,800 名)

インシデント発生後、監査ログを確認しようとしたが、保持期限を過ぎており調査ができなかった。監査体制の不備が社内で問題視されていた。

導入効果

Cloud Backup for Microsoft Entra ID を導入し、ログを無期限で保存。過去の操作履歴をいつでも確認できるようになり、監査対応力が大きく向上した。

B省庁(官公庁・職員 1,600 名)

ログの確認に手作業が必要で、設定変更や共有範囲の異常に気づくまでに時間がかかり、対応が後手になっていた。

導入効果

Policies & Insights により共有設定や権限変更をリアルタイムで監視。不正アクセスや誤操作を即検知・通知でき、リスク対応スピードが大幅に改善した。

C大学(教育機関・学内職員 2,200 名)

学生のアカウント操作に不審な動きがあり、アクセスログを確認したが情報が断片的で、全体像が把握できなかった。

導入効果

Policies & Insights を活用してログを構造化・整形。特定ユーザーのアクティビティが時系列で把握できるようになり、調査スピードと正確性が格段に向上した。

Knowledge/ Column

お役立ち記事

AvePoint(アブポイント)とは

AvePoint は Microsoft 365 をはじめとしたクラウドサービスとデータ管理のための最先端のプラットフォームを提供し、クラウド運用の最適化と安全なコラボレーションを実現します。

900万人以上のクラウドユーザーが、生産性の向上、コンプライアンスの遵守、安全性の確保のために当社の総合的なソリューションを利用しています。

Strength

AvePoint の強み

企業のフェーズ・課題に合わせた最適な製品を提供

初期導入から運用まで、一貫して支える製品群

運用の定着と効率化を促進

セキュリティ・データ保護まで包括的に対応

Microsoft 365 に特化した専門知識・ノウハウ

Microsoft 365 の各種サービスを熟知したプロフェッショナル集団

幅広い運用シナリオに対応

豊富な事例とベストプラクティスの蓄積

豊富な導入実績と移行・運用事例

業種を問わず契約社数25,000社以上

国内外の大手企業への支援実績

600件以上の国内移行事例&累計325PB超のデータ保護

Microsoft との強力なパートナーシップ

Microsoft Partner of the Yearを5回受賞

セキュリティ・プライバシー面の認証を多数取得

最新の Microsoft 365 拡張機能を継続的に提供

幅広いサポート体制と日本語対応

外資系ベンダーでは珍しい日本語サポート

オンプレからクラウド、ハイブリッドまでカバー

長期的な運用・拡張を支援

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