
Copilot
Copilot は、Teams や Outlook、SharePoint、OneDrive など、ユーザーがアクセスできるデータをもとに AI を活用し、「必要な情報を瞬時に提示」「文章や要約を自動生成」などができる新機能です。DX推進に貢献が期待される一方、情報管理が不十分だと誤った回答の生成(ハルシネーション)やアクセス制御の不備(過剰共有など)による機密情報の誤提示といったリスクが発生します。そこで本ページでは、 Copilot に関する代表的な課題と、その解決策をご紹介します
Solution
Copilot に関する
よくある課題と解決するソリューション
01

Copilotの課題
情報が散在し、Copilot の回答の質が低い
ソリューション
異なる環境・サービスのデータを Microsoft 365 へ集約する「Fly」
回答に必要なデータがファイルサーバーに保管されている」
Copilot がデータを参照できず、十分な回答を得られない。
「回答に必要なデータが他クラウドにある」
Google Drive やBox に保存されたデータは Copilot では参照できず、回答の精度が下がる。
「Exchange Online 以外のメールを使っている」
Copilot のメール要約や翻訳、下書き機能を活用するには、Exchange Online が必要。
オンプレミスや他クラウドのデータを M365 へ集約
ファイルサーバーや Google Workspace、Boxなどのデータを Microsoft 365 へ集約できます。
移行リスクを事前に特定・対処
禁則文字や大容量ファイルを事前に特定・処理し、スムーズな移行を実現します。
スケジュールを立てて計画的にシステム移行
メール、ファイル、チャットを段階的に Microsoft 365 へ移行し、業務への影響を最小限に抑えられます。
02

Copilotの課題
Copilotの回答に機密情報が含まれる①
ソリューション
権限管理を可視化する「Policies & Insights」
「権限管理が不十分で、機密情報が参照される恐れがある」
Copilot はユーザーのアクセス権にもとづいて動くため、権限管理が不十分だと、情報漏えいにつながる
「法務が“社外秘の引用リスク”を懸念し導入に慎重」
Copilot 自体は勝手に動かないが、権限制御が曖昧だと安全性を保証できないため法務が導入に対して慎重になっている。
共有範囲・権限を可視化し、設定の修正を容易に
社外への共有設定や広範囲のアクセス権を可視化し、不適切な設定を迅速に見直せます。
異常な権限変更や共有をアラート通知
意図しない共有や怪しい権限変更を検知し、即時対応が可能となります。
機密データを適切に分類し、Copilot の安全な活用を実現
機密情報を含むファイルに自動で「機密」「社外秘」などのラベルを適用し、共有範囲を制限。Copilot が意図せず機密情報を参照しないよう制御します。
03

Copilotの課題
Copilotの回答に機密情報が含まれてしまう②
ソリューション
ファイル共有の多いTeamsを管理する「Cloud Governance」
「チームが乱立し、データが管理できない」
無秩序にチームが増えるとデータが分散し、意図せず Copilot が機密情報を参照した回答を出力してしまう。
「共有されたファイルが管理されず、放置される」
チーム作成を制限しても、その中でのファイル共有や権限設定が管理されず、情報漏えいリスクとなりうる。
「チームがパブリックで作成され、機密データが共有される」
チームにはパブリックとプライベート設定があるが、それが理解されないまま作成され、機密データが意図せず共有される。結果として Copilot が機密情報を参照し、情報漏えいにつながる。
Teams上にチーム作成用の申請アプリを実装
Teams に申請アプリを導入し、上長やシステム管理者の承認を必須化することで、適切なアクセス権を設定した状態でチームを作成できます。
チームの運用を自動化し、不要な情報共有を防ぐ
お客様の運用ルールにもとづき、チーム管理を自動化します。既存チームにも適用され、プライベート設定や参加メンバー、共有ファイルの棚卸を行い、不要なチームを検知できます。これにより、Copilot による情報漏えいのリスクを防ぎます。
04

Copilotの課題
誤操作やランサム被害で Copilot 用データを失う
ソリューション
Microsoft 365 を包括的に保護する「Cloud Backup」
「重要データを削除してしまい、Copilotが参照できなくなる」
誤操作や退職者アカウントの削除によりデータを消失した場合、Microsoft 365 の保護期間を超えると完全に消去され、Copilot の回答に必要なデータが失われてしまう。
「ランサム攻撃で AI が機能しなくなる」
ランサムウェアによりデータが破壊されると、Copilot が参照する情報が消失し、業務継続が困難になる。
各ツールをまとめてバックアップ
Teams、OneDrive、SharePoint、Exchange のデータを一括バックアップし、万が一のデータ消失時も迅速に復元できます。
自動バックアップと長期保存で、運用負荷を軽減
1日最大4回の自動バックアップを実施し、手作業なしでデータ保護を継続できます。復旧が必要な場合も、即座にデータを復元できるため、IT 部門の負担を削減できます。
Copilot の情報源を守り、業務継続を担保
Cloud Backup でデータの損失を防ぎ、安全な AI 活用を実現できる環境を提供します。
05

Copilotの課題
Copilotライセンスを社員が活用できているのか、誰に付与すべきか判断ができない
ソリューション
Copilotの利活用を可視化・分析する「tyGraph」
「誰に Copilot を割り当てるべきか分からない」
検証や本番導入時に、適切なライセンス数や付与対象を判断する基準がない。
「利用状況を把握し、適切な社員へ割り当てたい」
Copilot を使っていない社員がいれば、そのライセンスを積極活用する社員へ付与移行したいが、適切なデータがない。
「導入後の定着率を可視化し、効果を評価したい」
Copilot の導入成果を定量的に測り上層部に報告したいが、正確なデータがない。
Copilot の導入効果を測定し、最適な運用を実現
Copilot の利用状況を可視化し、どの部署・ユーザーが効果的に活用しているかを分析でき、誰にライセンスを付与すべきかがわかります。
活用状況を分析し、利用促進の施策を強化する
活用が進んでいる部署や利用頻度の低いユーザーを特定できます。また、どのアプリでの利用が活発かも確認でき、定着化を目的とした運用戦略を最適化できます。
定着率を定量的に測定し、導入効果を最大化する
定着率を利用頻度や活用範囲の観点から評価し、上層部への報告やさらなる施策に役立てられます。効果の高い部署・ユーザーをランキング化し、より効果的な運用を実現します。

専門家に相談する
データ移行やバックアップの最適化、セキュリティ強化、ガバナンス管理など、企業が直面するさまざまな Microsoft 365 の運用課題は、ぜひ AvePoint にご相談ください。お客様のご利用目的・予算に合わせて最適なご提案をいたします。
Case Study
支援事例
A社(製造業・従業員 8,000 名)
Copilot を導入したいが、Teams や SharePoint の乱立でどれが最新なのか不明。法務部は「機密ファイルが勝手に表示されないか?」と懸念し、導入が進まなかった。
導入効果
Cloud Governance でワークスペースのライフサイクル管理を実施。不要データを整理し、Copilot が参照する情報を最新かつ安全に保つ基盤を構築。法務も納得し、早期の導入決定につながった。
B社(サービス企業・従業員 12,000 名)
「Copilot ならメール要約やチャット要約で業務効率を高めたい」と要望が強いが、データ消失時の復旧手段が不明。誤削除やランサム被害が起きれば AI 活用も停止してしまう。
導入効果
Cloud Backup を導入し、Microsoft 365 全体を日次で保護。ポイントインタイム復元が可能になり、誤操作やウイルス被害でも Copilot が参照するデータを失わずに済むように。IT 部門は DX 施策を安心して進められた。
C社(金融業・従業員 15,000 名)
Copilot ライセンスの追加費用が大きく、経営と IT が衝突。法務は監査ログ整備を要求し、現場は「早く導入したい」と急かす。IT 部門は問い合わせ対応で忙殺されていた。
導入効果
Cense でライセンス全体を可視化し、過剰・重複を削減。Cloud Management でユーザー設定を自動化し、IT 部門の工数を 30% 削減。法務向けの監査ルールも作りやすくなり、各部門が合意して導入を進められた。
Knowledge/ Column
お役立ち記事


AvePoint(アブポイント)とは
AvePoint は Microsoft 365 をはじめとしたクラウドサービスとデータ管理のための最先端のプラットフォームを提供し、クラウド運用の最適化と安全なコラボレーションを実現します。
900万人以上のクラウドユーザーが、生産性の向上、コンプライアンスの遵守、安全性の確保のために当社の総合的なソリューションを利用しています。
Strength
AvePoint の強み
01
企業のフェーズ・課題に合わせた最適な製品を提供
初期導入から運用まで、一貫して支える製品群
Microsoft 365 の導入時に求められるデータ移行、適切な設定、ガバナンスの確立を支援する製品を提供し、スムーズなスタートを実現します。
運用の定着と効率化を促進
部署ごとの利用のばらつきや属人的な管理を防ぐために、適切なルール適用や自動化を可能にする製品を提供し、全社的な運用最適化を支えます。
セキュリティ・データ保護まで包括的に対応
Microsoft 365 に関するセキュリティ、ガバナンス、業務効率化の課題に対し、豊富な製品群を組み合わせて解決し、長期的な利活用を支援します。
02
Microsoft 365 に特化した専門知識・ノウハウ
Microsoft 365 の各種サービスを熟知したプロフェッショナル集団
Teams、SharePoint、Exchange、OneDrive など、Microsoft 365 全体を深く理解し、連携を前提とした最適なソリューションを提案します。
幅広い運用シナリオに対応
DX推進、コスト削減、ワークスタイル変革など、目的に合わせて Microsoft 365 をどう活用すればいいかノウハウが豊富です。
豊富な事例とベストプラクティスの蓄積
Microsoft 365 の導入からガバナンス、移行、バックアップまで、数多くのプロジェクトを通じて得た知見を活用。「失敗しない運用」のための具体策を提示します。
03
豊富な導入実績と移行・運用事例
業種を問わず契約社数25,000社以上
金融、製造、医療、自治体など、幅広い企業・団体が AvePoint を選択。
国内外の大手企業への支援実績
三井住友信託銀行、NEC、OMRONなど国内有名企業に加え、NASA、Nestlé、Rolex、Bloombergなど海外の導入事例も多数。
600件以上の国内移行事例&累計325PB超のデータ保護
3,500社を超えるMSP(マネージドサービスプロバイダ)からも支持され、大規模・複雑な環境でも安心して運用できます。
04
Microsoft との強力なパートナーシップ
Microsoft Partner of the Yearを5回受賞
世界的に評価された技術力と実績があり、新機能やアプリへの対応スピードも早い。
セキュリティ・プライバシー面の認証を多数取得
Microsoft 以外の第三者機関からも評価を受けており、安全性を重視するエンタープライズや官公庁でも安心。
最新の Microsoft 365 拡張機能を継続的に提供
ガバナンス機能やデータ保護ツールのアップデートを迅速に行い、常に最新の環境でビジネスを支援します。
05
幅広いサポート体制と日本語対応
外資系ベンダーでは珍しい日本語サポート
導入時はもちろん、運用中のトラブルや問い合わせに国内スタッフが対応。
オンプレからクラウド、ハイブリッドまでカバー
行政・大手企業・SMBなど、多様な環境・要件に合わせたプランを提案します。
長期的な運用・拡張を支援
移行後のガバナンス強化や追加ライセンス調整など、企業の成長にあわせて柔軟にサポート。